第184回 『 生涯の財 』 3

  • 2005/10/11(火) 15:00:00

・万人に役立つ学習には、 「話す」 能力に次いで 「聞く」 能力がある。その重要性は話す能力と変わらない。が、これも学校教育では教えられていない。
・聞き上手な人は価値ある情報、アイデアを得ることが出来る。好奇心や、問題意識を持ち、感受性があれば彼は良き聞き手になれる。良く聞く人は生涯にわたり、知識や情報の枯れることのない源泉を持つことになる。以上が前号…。

【 知識は力の根元 】
・知識は力なり…。知っているということはその人物に特別の力を与える。身近な例では、知識があればより良いものをより安く買えるであろう。ビジネスでは知識は品質を高め、コストを下げてくれる。草花についてよく知る人には、散歩道は喜びに充ちている。専門家、例えば医師や弁護士は何よりも知識を持つことが要求される。彼らはサラリーマンより数倍の収入を得ている。知識はまさに力の根元の一つなのだ。

【 知識を増やす道 】
・人が知識を得る第一の道は、自ら体験することである。ただし、必要な知識を得るには人間の体験には限界がありすぎる。この為、ビジネスマンは人に聞くことで知識を得ており、これについては前号で述べた。
・知識を得る第三の道は本を読むことである。そしてこれが万人に役に立つ学習、話す、聞くに次ぐ第三の能力である。残念ながら学校では手を抜いていて、この能力を十分に育てていない。読むことは、人に聞くよりてっとり早く、著者にもよるが上質な情報がつまっている。本を読む 『習慣』 があれば必要な知識は誰でも容易に増やすことができる。

【 本を読む習慣をつける 】
・その習慣である。学校は社会人として必要な知識を子供に教える場である。学校はこの任務に忠実のようだが、より重要な任務には無責任だ。人は社会に出てからが、知識を得ることが重要になる。それには何よりも読む習慣である。これを身に付ける時期は、小中高の12年であろう。ところが学校では、子供に読む習慣を身に付けさせる働きかけと指導が決定的に欠けていると思う。この為、子供達の活字離れが進んでいるが、それは学力の低下につながっている。いつの時代でも子供が本を読むようになると、彼は独力で伸びていけるのである。このように本を読む習慣は、ビジネスマンだけでなく子供にとっても大切なのである。
・また、学校時代には本を読んでいたのに、社会に出ると本を読まなくなる人が多い。本人の怠慢はあるが、学生時代に読む習慣が定着しなかった結果であろう。

【 生涯学習と読むこと 】
・学校で読む習慣が身に付かなかったら、もう本は読めないか。そんなことはない。30代でも40代でも、本を読むようになった人はたくさんいる。何事も他人のせいにするより、自分でできる事は始めることである。
・現代はビジネス人生50年の時代となり、多くの人は60代でも働いている。あなたのビジネス人生はこれからも数十年は続くのだ。勝組であるためには、生涯学習が常識である。物事が目まぐるしく変わる時代、人は仕事を変え、会社を変えることもある。こんな時に身を助けるのは、それまでに積み上げた知識の貯蔵庫である。知識が増えれば人生の選択肢も増える。本を読む習慣の有無は一年では差はないが、20年の知識の蓄積は目もくらむほど大きいであろう。 …このことを認識すれば今からでも読む習慣は身に付けられよう。(この項、続く)

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