第276回 『 叱り屋ホリデー 』5
- 2008/08/08(金) 15:00:00
【 マイナスの大中小 】
・社員は自己を管理する能力に恵まれているなら、いずれの仕事においても多
くのプラスを生み出していた。営業にとってそれは最も重要な能力であり、製
造においても数々のプラスを生んでいく…。
・逆に、週1回、5分遅刻の自己管理能力に欠ける部下。それは仕事にどのよ
うなマイナスをもたらすかは、職種によって違いがある事が分かった。例えば
営業ではそれは致命的なマイナスになり、製造ではそのマイナスは小さくてす
み、事務の仕事では中程度のマイナスとなろう。
・従ってリーダーは仕事によって部下の指導を変えねばならない。自己管理能
力に欠けるなら、営業は30分前主義が決定的に重要であり、事務はそれに準
ずる。よって、営業の管理者は30分前主義を徹底すべきであり、ここで妥協
してはならない。事務の管理者もそれに準ずる。製造の管理者も30分前主義
を指導すべきだが、これを無理に行う事は避けるべきであろう。
【 問題を起こす部下 】
・部下の中には、教えられなくとも正しく仕事をこなす部下がいれば、始めは
間違っていても、自らの学習によって正しい仕事を覚える部下がいる。その彼
らの数は、たぶん2割前後いるだろう。反対側には、よく問題を起こす部下、
時々問題を起こす部下がいる。報告をしない。指示通りの仕事をしない。遅刻
をする。時間のかけ過ぎ…。こちら側も2割程度であろう。残りの6割はその
中間にいて、浮いたり沈んだり、時にミスを犯して叱られていると、2章で述
べた。
・この問題を起こす2割の部下と中間にいる6割の部下をいかに注意、叱責し
て、使える存在にしていけばよいであろうか。
・上司が部下に言う。
『 A君、今、社用車戻った。キーだ。いつでも使えるよ 』 『 あ、ハイ 』
『 ところで、あの仕事どうなった? 』 『 もう、…終わってますよ 』
『 エ、いつ? 』 『 1時間位前ですか… 』
『 そう、…知らなかったネ 』 『 …別に 』
『 じゃあ、この仕事をやって 』 『 納品に行く予定ですが?…車で 』
『 こっちが優先。終わったら行って 』 『 …ハイ 』
・これは、ある職場での課長と社員Aの会話である。仕事を巡って、日常のあ
りふれたやり取りである。ただ、よく読むと会話の中に小さな問題が含まれて
いるようだ。
・課長と部下のAは、その小さな問題を大きくしないよう気を遣っている気配
である。小さな問題とはAが報告をせず、課長はAの状況を知らなかった事であ
る。そして、時間の無駄が生まれ仕事に少しマイナスになっているらしい事で
ある。
・この小さな問題を少し掘り下げて考えてみたい。すると、課長とAのこの小
さな事例が、何かを語ってくれるかもしれない。(4月21日、この項、続く)
※ 次回のメールマガジンの配信は、8月15日です。
『 叱り屋ホリデー 』は全12章の連載です。
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