第119回 『 匿名の葉書 』 2
- 2003/12/09(火) 15:50:00
・人が英会話を勉強するには週一、二回、時間は一回1〜2時間の『スクール通学』 が一般である。 ところが日本人はその民族的特性が、外国語の習得に向いていない。 この為スクール通学で人々は惨敗している。 その民族的特性である。まず人々は外国人講師にアガり、自分の名を名乗るという易しい表現をトチる。この事にあわてふためき、必要以上に恥じ、失敗に対し臆病になる…。 これではもう研修にならない。
・この通学制の英会話研修では、日本人の内向性は打ち勝ち難い壁であった。週一、二度の僅かな接触では、生徒は自由に振舞うことなく、小声でコワゴワ英語を話す。 20キロのノロノロ運転では、一生かけても何ほどの進歩もない。 もちろん、すべての日本人が内向的という事ではないが…。 私は通学制では英会話研修は不可能と判断し、『合宿英会話』 を企画した。21年前…。
【 内向性の殻を打ち破る 】
・合宿では生徒たちは、朝から晩まで外国人講師と接触する事になる。単純な発想であった。しかしこの環境は駅前留学の通学制はおろか、グループで群れる本物の外国留学より、はるかに効果的システムであった。
・ここには地獄の訓練から得たスピードアップのノーハウを活用した。この結果、内容が充実した。次に教材の徹底研究があった。その結果開発された『質問訓練』は日本人の内向性の殻を打ち破り、生徒を活性化する切り札となった。
・たとえば7日間の訓練日のうち、始めの2、3日は合宿英会話でもエンジンはようやく30%の始動でしかない。日がたつにつれ、講師の迫力にうながされスピードが50キロにあがる。 ようやく訓練が盛りあがる、 …ヤレヤレ。前号でご紹介した質問訓練により、すなわち講師と生徒が機関銃の相互乱射のようにすごいスピードでやり取りする…。この技術があがるとやがて80キロを越えてくる。中には時速100キロのフルトップになる人もいる。が、それはようやく6日目、7日目の最終日になってであった。
【 学習が成立するエンジンの始動 】
・スピードが50キロを越えると生徒は臆せず話し、学習効果はそれまでより倍化した。 80キロを越えると生徒は自信を持ち、効果は3倍となる。 学習の成立には少なくとも50キロのスピードが必要である。当校の合宿英会話において、30%のエンジン始動の初期の3日間は、学習が成立していない。ついでに言えばスクール通学制では、一年通ってもエンジン始動は30%止まりであろう。 以上私たちは、合宿英会話21年間の総括をした。 それは一つのシステムの開発ではあったが、少なくとも成功とは言い難い…。理由は日本人の内向性を完全に制していないためのようだった。
・日本人のこの内向性は地獄の訓練でも壁であったが、企業派遣の訓練生に対し、我々は遠慮会釈なく積極性を強制できた。それは訓練生を派遣する企業の要望でもあった。ところが自費参加の個人客の英会話生には、流石に私たちも無作法に 『強制』 などできない。これをすればトラブルが続発するであろう。この事が学習効果を妨げた。人々は内向の部屋に閉じこもり、なかなか外に出てくれない…。
【 初日からフルトップに持ちこめよ 】
・合宿英会話の欠点は生徒が訓練の初日からトップスピードに入れない事にある。これがもし克服できたら訓練効果は比類のないものになる。それが実現できないだろうか。 …と考えた。 これはそのまま私の第二の任務となった。日本人の内向性が研修の壁なら、その壁を取り除くのがプロの仕事であろう。これを取り除けば訓練生たちは初日から80キロのフルトップに持ちこめる。そうすれば訓練効果は2倍だ。こうして私たちは英会話研修のスタート時の、日本人の内向性を取り除く方式を研究し、開発した…。初夏から初冬にかけての作業であった。(この項、続く)
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