第137回 『 バブル崩壊と12年不況 』 9

  • 2004/04/20(火) 15:00:00

・江藤「柏木さんのような先生方は、書斎で立派な理論が生まれますが…、残念ながら大して役に立ちません。なぜだか分かりますか?」 柏木「…いえ」 江藤「ご自身で経験されていないからです。つまり机上の空論」 柏木「これは手厳しい」
・私は当然、第2作を企画した。テーマは「やる気100倍仕事の与え方」(120分)は平成5年4月、完成した。俳優は柏木仙蔵役は渡瀬恒彦氏に引き受けて頂いた。対する準主役は荻島真一、脇役は新井康弘、久保田篤氏らが出演した。

・江藤「まだ建前を…」 柏木「柏木流です。二度やれとは申しません。(きっぱり)一度はやって頂きます」 江藤「いまやりましたよ」 柏木「さっきは、江藤流。今度は、柏木流です。…私はできます。(強く)あなたもできます」
・第3作は、『秘伝満載・リーダーの仕事の進め方』(120分)。平成5年11月に完成した。大和田伸也が再び柏木仙蔵を演じ、相手役は萩原流行氏が勤めた。平泉成、見栄晴が脇を固めた。

・神保「私の部門は仕事が減って縮小していると…?それは…(興奮してきたのを押さえるよう)私が本気ではないからだと」 柏木「フッフッフ」 神保「(激しく)笑うなっ! 何がおかしい!」 柏木「(顔をひきしめ)いや、失礼。何も言わなくてもあなたは常に…、私の言いたいことを知っておられる」
・第4作 『THEコミュニケーション』(130分)は、江守徹が柏木仙蔵を好演した。相手役は重田尚彦が勤めた。中西良太、山像かおり、小西博之などがサポートした。平成6年7月、完成。

・神保「あのトロい連中でも、一流のビジネスマンになれますか」 柏木「(目がキリッと光り、鋭く)なれるわけが…、ありません」 神保「ほう、(負けまいと)さすがの柏木流も、あの連中には歯が立たない」 柏木「あの方々はどうにでもなりますが、三年間、あの人達を放ったらかしにし、かつ反省のないお二人には歯が立ちません」
・第5作は、前作に続き、江守徹が柏木仙蔵を演じた。『リーダーの部下育成』(200分)。 村井国夫、重田尚彦、中西良太が共演し、平成6年12月、完成。

・南雲「(にべもなく)ありません。…営業に問題があるということですが?」 柏木「……」 南雲「原因は何だと言いたいんですか?」 柏木「このような場合、一般に原因は営業部門の無為無策…!」 南雲「無為無策!? 何を言うんだ!」 
・第6作は、『目標はいかにして設定すべきか』 (120分)。柏木仙蔵シリーズの最終作となった。キャストは柏木仙蔵に江守徹。相手役に峰岸徹、清水絋治氏など。平成9年1月、完成。

・平成4年から5年間、脚本を書き、ビデオ教材6本を作った。学んだことも多かった。善福寺川緑地で、適当に名を付けた登場人物達のキャラクター作りに苦しんだ。
・神保「(激しく)笑うなっ! 何がおかしい!」 柏木「(顔をひきしめ)いや、失礼。何も言わなくてもあなた常に…、私の言いたいことを知っておられる。」こういうセリフが生まれると嬉しかった。江守徹、大和田伸也、渡瀬恒彦はこの箇所に目を留める。そして役作りに真剣味を増すであろう。映像を作るには、50人もの人々が様々な分野で参加している。彼等もこのセリフで映像作りの熱意が増すに違いない。
・台本が決まり配役が決まる。俳優が顔をそろえ、読み合わせをする。衣装合わせ、ロケハンティング、やがて撮影。そして映像の中で、私の架空の登場人物達が個性を獲得し、現実性を帯びてくる。
・平成7年、リーダーの部下育成の上演会が銀座ガスホールで行われた。私は舞台でお客様にご挨拶をし、その後監督と並んで映画を観た。そして後半、私はほとんど泣きっ放しとなった。ところが、隣席では監督が涙一つ見せてなかった。凄いとほめたが、何日かして気がついた。彼は仕上げで、数十回も映像を見ていたのだ。

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