第269回 『 遠い人、身近な人 』 7
- 2008/06/20(金) 15:00:00
【 メルマガをポケットに入れて来た 】
・私は原稿を書くのに、外国製のボールペンを使っている。外国製替え芯は一本千円。1ヵ月に1本は使い切る。近所には売っていないので、新宿の京王百貨店に買いに行く。ペンにこだわるとは、私も物書きの一人らしい…。
・いつだったかこのボールペン売場に来た時、2時間の待ち時間が出来た。『 家に帰るには、半端な時間だなァ 』と私が漏らすと、店員が『 どちらにお住まいですか? 』 と尋ねて来た。『 芦花公園です… 』 と答えたら、何と『 私もそちらに住んでいます 』。住まいを尋ね、自分の住む場所も明かす女性は少ない。
・帰り際に 『 あなたも芦花公園ですか? 』 と尋ねたら、『 仙川です 』。あッ、2つ先だ。私がメルマガを書いている事を伝え 『 読んでみますか? 』と聞いたら、『 読みたい 』。 こんな人とはお近づきになりたい。以降、時々メルマガを届けている。動くCDプレーヤーをぶら下げて、今日もメルマガをポケットに入れて来た。
・そういえば、もう一人私がメルマガを渡した人がいた…。
【 くすりの成城芦花公園南口店 】
・「くすりの成城芦花公園南口店」に新人の薬剤師が入店してきた。若き日の吉永小百合の再来だ。白く美しい顔と清楚な白い制服。赤いリボンのネームカード…。ひっつめた髪。そして吸い込まれそうな笑顔! Hさん。お近づきになれないか。私はチャンスを狙う。10ヵ月経って、ついにチャンスが来た。
・無器用な私は買物では常にマゴつく。カードを使うのを必ず忘れる。『 カードをお持ちでは 』 と聞かれ、ポケットからこいつがなかなか出てくれない。買った物をカウンターに忘れる。その度に彼女は優しく微笑む。二人は親しくはないが、知らない仲ではない。
・私には武器がある。それを懐に科白をチェックし、出掛ける。そして、店頭に山積みされたトイレットペーパーを取ると彼女に声をかける…。
・『 すいません。これを 』 私は、398円のトイレットペーパーを差し出す。『 ハイ…、ありがとうございます 』と、彼女。
・『 あなた、薬科大でしょ 』 『 ハイ、そうです 』
・『 4年の時に、やっぱり塾に行ったんだ 』 『 私は塾へは行ってません 』
・『 ええッ、それで国家試験に合格したんだ。凄い 』 『 ア、いえ、勉強ができた訳では… 』
【 この日私は秘策を持っていた 】
・いよいよだ。ここで私は7人の薬科大生が私のファンになった事。その経緯をメルマガに書いた事、これを読んでみませんかと 『 カラオケの文化 』3章を薦めた…。すると、彼女は素直にそれを受け取ってくれた。万歳! こうして第一ラウンド、私は勝利した…。
・第二ラウンドは翌日だった。私はHさんが整理していた整髪棚のヘアークリームの一つを、彼女に相談して買うことにした。それからさりげなく尋ねた。『 メルマガ、読みました…? 』『 ハイ、読みました 』
・この日私は秘策を持っていた。私は尋ねる『 面白かったですか…? 』 彼女は微笑んで『ええ、面白かったです… 』 私は半ば勝ったのだ。『 良かった。それじゃ1と2も読んで下さい 』 メルマガ2章を手渡すと、彼女は礼を言って私に背を向けた。(2月27日、この項、続く)
追記
・先号で『 ブログに私の顔写真を載せました 』とお知らせしました。写真を載せるのも執筆者の務め、もしくはサービス精神です。末尾に『 Aもこの事を学んでもらいたいものと思っています 』と書きました。その原稿を入力していたAが『 サービス精神以前に、私が住んでいる場所が千歳烏山と記述しているので、個人情報上心配なのでイヤなんです 』とクレームをつけてきました。この時、私は『 私の文章だからこのままでいい 』一蹴しました。
・その後、私はサービス精神とは何かを考えているうち、その片鱗を掴みます。そして夜、Aに電話で尋ねました。『 徳川家康、織田信長、豊臣秀吉。この3人の中でサービス精神が一番旺盛なのは誰だと思う? 』。Aは、『 えー、家康ですか… 』。知らないんです。『 違うネ。信長だと思うヨ。理由は自分で考えてみて。メルマガのいいテーマになりそうだ 』私はAに伝えました。このテーマの配信は来春になります。それまでに信長の理由、皆さんもお考え下さい。(6月13日)
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