第254回 『 日本で最も潰れやすい会社 』 8
- 2008/02/08(金) 15:00:00
・先に述べたが、以上7回にわたり述べてきた事は、私が明快に認識していたことではない。弁護士の質問に触発され、私が日頃感じ、感じるままに経営していた事を見つめ直した事である。
【 調査は入念にやったはず、それだけに不思議だったのだろう 】
・『養成学校の悪口の類が全くないし、聞いた事がない』これは法律事務所のクライアントに対するお世辞ではない。彼らも学校同様、信用が頼りの仕事である。ビジネス教育産業での事故は徹夜の作業により参加者を疲弊させ、逃げ口を閉じて追い込む事により起こる。法律事務所は名が通っていたから学校の暗い部分が表に出たら、それこそ週刊誌に叩かれよう。従って、調査は入念にやったはずだし、それだけに不思議だったのであろう。
・弁護士の質問を聞いて、私には何だか重要に思え、そのうちのいくつかには答えてみたい衝動があった。そこで疑問への回答を書き始めたが思いがけず長文になり、お陰で8本のメルマガが生まれた。日頃テーマに苦しんでいる身には有り難い事であった。しかし書く事によりいくつかの貴重な発見があった。
・例えば、『一旦事故を起こしたら、学校は一発でふっ飛ぶぞ』と私は常に言っていた。しかし『日本で最も潰れやすい会社を作っていた』という表現を得て、当社の本質が鮮明になった。また、夜間行進の映像と共に『またも事故』のテロップが流れ、訓練生の大半を失う。そういう日が来ると私は感じていた。いやいつか必ず来ると私は認識を変えたという表現を得て、私は自分が見えてきた。それでも学校は生きねばという決意は発見であった。それには、この学校をお客様にはなくてはならないものにする。この為には抜群の効果を目指さねばならぬという事も、新たな発見であった。
【 感じるままの経営は間違ってなかった 】
・しかし、私の感じるままの経営は間違ってはいなかった。例えばお客様の信頼を得る努力は15年前から始めていたし、抜群の効果を目指す講師教育への傾注は7年の歳月をかけている。つまり、この8回の文書は私たちの経営の正しさを実証してくれた。
・しかし、この文書を10年前に書いていたらなお良かった。私は処罰で部下を統率したが、これがあれば講師や営業達の心からの理解と協力が得られ、改革のスピードは倍化していたに違いない。また処罰については役員会で二人の非常勤役員に度々批判された。私はその度に釈明したが、この文書があればもう少しマシな釈明になったろう。
・今、赤福の日付偽装と船場吉兆の産地偽装が問題となっている。長い伝統を持つこの二社のトップと私たちとの差は、倫理観の差に求めるより『潰れやすさ』と『潰れにくさ』にあるように思う。彼らは油断しすぎたのだ。二社のうちの一社は多分生き延びるであろうが、雪印の例だってある。こういう僅かな利に夢、会社の生命を賭けてはならない。
・先の下着事件で、失われた信頼を一社だけ取り戻した事は既に述べた。気が付いて、あの時の参加社20社中、何社がその後ご派遣下さったかを調べてみた。3社か、5社か。10月末の半年で実に14社がご派遣下さっていた。…どうしよう。(この項、終了)
注)この号は平成19年12月7日に書かれたものです。
・在庫が溜まりましたので、しばらく在庫一掃セールを致します。配信は10日に1回から週1回へ。配信日は金曜日と致します。
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