第235回 『 理想の食事 』 5

  • 2007/07/20(金) 15:30:00

・前号において私は大きな誤りを犯した。2頁8行目、『一年間で10万円を超える部分の全医療費は、納税の範囲で申請すれば還付される。一年間の医療費が100万円であれば、90万円納税していれば90万円還付される。』これは私の認識の誤りで、正しくは以下の通り。
【 お詫びと訂正 】
『年間所得200万円以上の方が、一年間で10万円を超える部分の医療費は200万円を限度に所得控除され、各人の納税率(所得税+住民税)によって各人の納付税額を限度に還付される。具体的には、最高納税率50%の人は50%の還付を受ける。最低15%の納税率の人は15%の還付を受ける。従って90万円の納税の場合、彼が最高納税率であれば45万円の還付を受け、最低15%の納税率の人は13万5千円の還付を受ける』
・以上が正解であり、皆様にはご迷惑をお掛けしました。深くお詫び申し上げます。

【 歯肉はブヨブヨしていましたが、今はしっかり 】
・私の医師は一通りの治療を終えると力強くうなずいた。
「ウン、これで大丈夫、大丈夫行けますね。確かに歯肉は薄いんですが、しっかり締っています」
私は喜んで
「そうですか。先生、私は今、毎日三回歯を磨いていますヨ」
「ああ、それですね。以前は歯肉はブヨブヨしていましたが、今はしっかりしています。大丈夫です。しっかりブラッシングして下さい」
挨拶をして帰ろうとすると医師はここでの治療はこれが最後になること、ビルの建て替えで、4年間引越すことを告げて
「4年後にはまたここに戻って来ます。ただし、元気であればですがネ…」
・二人は大笑いして別れたが、受付では奥さんが祝福してくれた。
「8月、引越だそうですね。元気であればまたここに戻って来ますと仰ってましたが、先生は確か69歳でしたね」
「いえ、昭和13年ですから68です」
「あれ、それじゃあ私はだいぶ先に行っちまうわけですか…」
「いえ、大丈夫ですよ。昭和11年12年13年生まれの方は、皆さんピンピンしていますから」
「ハハハハ、そういえば子供の頃は粟、稗、高粱が沢山入った御飯を食べさせられましたね。米は玄米ではなかったですが、大豆に芋もありました。結局あれが良かったんですかネ」

【 清流が往き、両岸に桜が植えられ 】
・私はここでフト、1ヵ月前から玄米三食に切り換えた事を話した。すると奥さんは自分達も玄米を食べていると言う。しかもそれは父君の頃からだ…と。
「ははあ〜」私は唸らざるを得ない。先生の父君はいくつだろう。存命ならば百歳前後であろうか。父君が仮に30歳の頃玄米に切り換えたとしたら、それは70年前になる。昭和11年は勿論、農薬は使用していない。
・私が今、住んでいる世田谷、芦花公園は大学時代によく散歩に来た。駅前には5,6軒の商店があり、目の前の武蔵野の丘陵は一面、野菜畑が広がり、そこには人糞や枯葉がまかれていた。かなたには雑木林の里山があり、里山を抜けると再び丘陵が広がっていた。ここには武蔵野が手つかずで残っており、清流が往き、両岸に桜が植えられ、空にはひばりがやかましく囀っていた。そういえば、ひばりはどこに行ったんだろう。日本から姿を消したのか。ともあれ農薬・化学肥料は昭和30年後半から使われたらしい。

【 生活習慣は強制と知識によって変わる 】
・生活習慣を変えるものは強制か知識のいずれかによる。私の歯科医は幼少の頃から玄米主義を身につけられたようだ。父君は医師ではないだろうか。私は71歳を目前にして玄米に切り換えた。
・私がかくも遅れたのは次の理由による。私は母に育てられた。母は賢い人だったし玄米の良さを知っていたが、尋常小学校卒の知識では生活習慣は変わらない。息子の私は大学を出たがこの知識はなく、「病気にならない生き方」に辿りついてようやくこれを得た。知識はまさに格差を生む。我々にはアメリカ人はファストフード等の肉食のイメージだが、新谷氏によるとインテリ層は食事を改善しているという。

・医師の父君である。農薬が使用されるようになると、父君はすかさず有機野菜に切り換えたのであろう。では肉や卵や牛乳はどうか。奥さんは「私たちは肉も卵も牛乳も摂りません」と言った。これは新谷氏の教えそのものであった。これを新谷氏が幼児の頃、昭和11年から続けていたのだ…。(この項、続く)

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