第236回 『 理想の食事 』 6

  • 2007/07/30(月) 15:00:00

・さて、受付での奥さんとの会話には続きがある。突然奥さんは思いもかけないことを言った。「財部さんの歯肉が良くなったのは、その玄米食が原因ですよ」「たった1ヵ月で…?」 私が怪訝な表情を浮かべていると 「ええ、玄米です。間違いありません」と、先生の診断をあっさり退け玄米・原理主義者の如く断定された。

【 医師は11回も褒めるチャンスを見送るか 】
・その夜、玄米をぼそぼそと食べている時、2、30年前に先生が言った言葉を思い出した。「歯の為にはなるべく野菜を摂って下さい」私はその時、歯の為にそこまでやるのか…、という感想を持ち、なぜですかという質問を節約してしまった。私の素気ない対応に、先生はそれ以上説明する気がなくなったに違いない。しかし、あの先生の発言は玄米主義の食生活を背景とした重い発言だったのだ。すると…、私の歯肉が改善された原因はひょっとすると玄米かもしれない…。
・玄米を噛みながら、私は大事な事に気がついた。先に述べたが、私の歯のチェックは6ヵ月から3ヵ月チェックに変わっていた。それは3年前から始まっていたはずだ。するとこれまでに12回、少なくとも8回のチェックを受けていることになる…。

・一日3回ブラッシングも3年前からやっている。しかし褒められたのはこの日が初めてだった。医師は11回も褒めるチャンスを見送るだろうか。今年3月にチェックを受けて、この6月チェックを受ける3ヵ月の間に、私の身に変わったことは…、三食玄米主義だけだったのだ。

【 玄米1ヵ月でブヨブヨ歯肉にバイバイした 】
・玄米を噛みながら考え続けた。 「チェッ、いつまで噛んでいるんだ」 「…、60回さ」 「アッ!」 白米の時の私の咀嚼は30回だった。それが今では6、70回だ。この咀嚼の回数の増加はまぎれもなく歯肉を強化する…。
・まだある。先生は「以前は歯肉はブヨブヨしていましたが…」と言った。『以前は…』とはいつか。先生がブヨブヨしていると言った時期は3年前の事ではない。実に今年の3月を指していたのだ。ここに到って、私はようやく奥さんの指摘の正しさを認識した。玄米1ヵ月でいつの間にか、私はブヨブヨ歯肉にバイバイしたのだ。以上が三玄主義の効果の第二である。そして私は40代で玄米主義者になり得るチャンスを逃していた…。

【 三玄主義のセックス面への影響 】
・これをお読みの読者の中には三玄主義のセックス面への影響を、私の体験を通して知りたい方もおられよう。それも、できるだけ具体的に…。しかし、このご期待には充分には応えられそうにない。理由は単純、せめて私が50代であれば性に継続性があり、興味のあるデータを提供できた。しかし、ご承知の如く私は70歳であり、6月下旬、誕生日を通過してしまった。そして私の性は終幕に向けて変化を続けている。従って玄米の効果を確認し難い。

・新谷先生は70歳を過ぎて朝立ちがあると述べておられる。私にも時にささやかな物があるが、玄米以前との比較ははっきりしない。むろんデータもない。私の主観では、頻度がやや増えたかなという感じである。
・もしも『二日で何回』というような変化が私の身に起きていたら、きわめて具体的な変化である。ところが、三玄以前の、私の体験で比較しようと思ったら、多分15年は遡らねばなるまい。二、三年ならともかく、そんな昔の記憶は霧の中にあり思い出せない。

・上の話は『仮に』の話であり、そのような変化が私に起こったわけではないので誤解なされませぬよう。また、ひそかに誤解されていた方は、そのような変化はありませんので、どうぞご安心下さい。「何かあったに違いない」、それでもお疑いの方も、おいでになるのでしょうか…。(この項、終了)

第235回 『 理想の食事 』 5

  • 2007/07/20(金) 15:30:00

・前号において私は大きな誤りを犯した。2頁8行目、『一年間で10万円を超える部分の全医療費は、納税の範囲で申請すれば還付される。一年間の医療費が100万円であれば、90万円納税していれば90万円還付される。』これは私の認識の誤りで、正しくは以下の通り。
【 お詫びと訂正 】
『年間所得200万円以上の方が、一年間で10万円を超える部分の医療費は200万円を限度に所得控除され、各人の納税率(所得税+住民税)によって各人の納付税額を限度に還付される。具体的には、最高納税率50%の人は50%の還付を受ける。最低15%の納税率の人は15%の還付を受ける。従って90万円の納税の場合、彼が最高納税率であれば45万円の還付を受け、最低15%の納税率の人は13万5千円の還付を受ける』
・以上が正解であり、皆様にはご迷惑をお掛けしました。深くお詫び申し上げます。

【 歯肉はブヨブヨしていましたが、今はしっかり 】
・私の医師は一通りの治療を終えると力強くうなずいた。
「ウン、これで大丈夫、大丈夫行けますね。確かに歯肉は薄いんですが、しっかり締っています」
私は喜んで
「そうですか。先生、私は今、毎日三回歯を磨いていますヨ」
「ああ、それですね。以前は歯肉はブヨブヨしていましたが、今はしっかりしています。大丈夫です。しっかりブラッシングして下さい」
挨拶をして帰ろうとすると医師はここでの治療はこれが最後になること、ビルの建て替えで、4年間引越すことを告げて
「4年後にはまたここに戻って来ます。ただし、元気であればですがネ…」
・二人は大笑いして別れたが、受付では奥さんが祝福してくれた。
「8月、引越だそうですね。元気であればまたここに戻って来ますと仰ってましたが、先生は確か69歳でしたね」
「いえ、昭和13年ですから68です」
「あれ、それじゃあ私はだいぶ先に行っちまうわけですか…」
「いえ、大丈夫ですよ。昭和11年12年13年生まれの方は、皆さんピンピンしていますから」
「ハハハハ、そういえば子供の頃は粟、稗、高粱が沢山入った御飯を食べさせられましたね。米は玄米ではなかったですが、大豆に芋もありました。結局あれが良かったんですかネ」

【 清流が往き、両岸に桜が植えられ 】
・私はここでフト、1ヵ月前から玄米三食に切り換えた事を話した。すると奥さんは自分達も玄米を食べていると言う。しかもそれは父君の頃からだ…と。
「ははあ〜」私は唸らざるを得ない。先生の父君はいくつだろう。存命ならば百歳前後であろうか。父君が仮に30歳の頃玄米に切り換えたとしたら、それは70年前になる。昭和11年は勿論、農薬は使用していない。
・私が今、住んでいる世田谷、芦花公園は大学時代によく散歩に来た。駅前には5,6軒の商店があり、目の前の武蔵野の丘陵は一面、野菜畑が広がり、そこには人糞や枯葉がまかれていた。かなたには雑木林の里山があり、里山を抜けると再び丘陵が広がっていた。ここには武蔵野が手つかずで残っており、清流が往き、両岸に桜が植えられ、空にはひばりがやかましく囀っていた。そういえば、ひばりはどこに行ったんだろう。日本から姿を消したのか。ともあれ農薬・化学肥料は昭和30年後半から使われたらしい。

【 生活習慣は強制と知識によって変わる 】
・生活習慣を変えるものは強制か知識のいずれかによる。私の歯科医は幼少の頃から玄米主義を身につけられたようだ。父君は医師ではないだろうか。私は71歳を目前にして玄米に切り換えた。
・私がかくも遅れたのは次の理由による。私は母に育てられた。母は賢い人だったし玄米の良さを知っていたが、尋常小学校卒の知識では生活習慣は変わらない。息子の私は大学を出たがこの知識はなく、「病気にならない生き方」に辿りついてようやくこれを得た。知識はまさに格差を生む。我々にはアメリカ人はファストフード等の肉食のイメージだが、新谷氏によるとインテリ層は食事を改善しているという。

・医師の父君である。農薬が使用されるようになると、父君はすかさず有機野菜に切り換えたのであろう。では肉や卵や牛乳はどうか。奥さんは「私たちは肉も卵も牛乳も摂りません」と言った。これは新谷氏の教えそのものであった。これを新谷氏が幼児の頃、昭和11年から続けていたのだ…。(この項、続く)

第234回 『 理想の食事 』 4

  • 2007/07/10(火) 15:00:00

・水については幸い私は5年ほど前から水道水はやめていた。新谷氏は食事の一時間前に500cc、コップ3杯の水を飲むように指導されている。私は冬でも頭に汗をかくたちなので、多分、水やお茶の飲む量は多い方であろう。それでもコップ3杯の水は、少しこたえた。一日1.5リットル、水の摂り方が以前より5割は上がった感じだ。

【 果物の摂取はこれまでの3倍、野菜は2倍 】
・水を飲んで30分たったら、次は果物を好きなだけ食べなさいと。勿論、私は教えに忠実に従っている。バナナなら1本、桃は1個。三食の度に食べるから、果物の摂取は多分これまでの3倍に上がったであろう。バナナはこれまで、一日1本食べていたかどうか…。この変化は大きかった。
・これまでも、野菜はなるべく食べるように心掛けていた。それでも食べる量は確実に増え、少なくとも2倍になった。果物と野菜を食べる量がこれだけ増えると、身体に良い事をしていることが実感できる…。

・それよりも何よりも、有機野菜には感心するし感動もする。たとえばキュウリ。普通の野菜は鮮やかな緑色をしている。しかし、これが三日もするとヘナヘナになる。有機のキュウリはくすんで無愛想な緑色だ。しかし固い。そして10日たっても、しっかり固い。

・人参は普通のに比べると2倍の大きさだ。実は固く包丁が通り難く、切るのに苦労している。有機野菜の特長はいたみ難く、持ちが良い事であろう。この点、すぐ悪くなる普通物とは大違いだ。味は昔食べた野菜の味がすると書きたいところだが、今の所この実感はない。まずい玄米と蒸しただけの野菜を処理するのに精一杯で、味の良し悪しまで気が廻らないらしい。

【 人間の細胞は140日ですべて新しくなる 】
・氏はコーヒー、紅茶、お茶は有害としている。飲むなら蕎麦茶をということなので、私はそのようにしている。牛乳、卵、バター、チーズもよろしくない。これらはやめたが、卵は有精卵を一ヶ月10個、ハムは一日1枚食べている。何だか物悲しい話だナ…。
・氏によると人間の細胞は140日ですべて新しくなるという。ざっと5ヵ月である。三食玄米主義に何らかの効果があるとしたら、5ヵ月後のことであろう。今、何が変化があるかと問われたら、二つ三つ感じていることがある。まず、便通。これは元々良かったが、更に一段と良くなった。次は水道水。うがいや歯みがきで口にふくむと、少し甘く感じられる。第三は歯である。

・私は34,5歳の時、紹介されて千駄ヶ谷の歯科医に診てもらった。以来35,6年、ずっと診て頂いている。医師は私と同年輩の人で、アメリカで勉強し、お客も外国人が多かった。当然、保険はきかない。治療費の請求は時に100万円を超えることがある。ただし一年間で10万円を超える部分の全医療費は、納税の範囲で申請すれば還付される。一年間の医療費が100万円であれば、90万円納税していれば90万円還付される。従って支払いを気にしなくて良かった。
・私はこの制度の存在を、いつ誰から教えられたか忘れたが、始めの頃は還付を受けていなかった気がする。まさに知識は力なりである。
・せっかく名医を得ながら、例の悪い癖で私は指導を軽く見て歯をきちんと磨かなかったし、一年2回のチェックも怠った。この為、歯はどんどん悪くなり、今は辛うじて22本の歯を維持するのみだ。真面目になったのはようやく3年前…。ただしこの頃よりチェックは年4回に増えてしまった。
・つい先日、3ヵ月チェックに行ってきた。そこでちょっと気になる情報を得た…。(この項、続く)

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